コモディティは急騰局面を継続、金は5,000ドル水準を視野に
市場で最も注目を集めているテーマの一つ、すなわち金価格の止まることのない上昇について、最後に取り上げてから数日が経過した。昨日、金は3.79%上昇して引け、4,959ドルに達した。
パラボリック(放物線的)、あるいはほぼ垂直に近いチャート形状を示しているコモディティは、金だけではない。直近数週間では銀に注目してきたが、現在98.85ドルと、心理的節目である100ドルまであと一歩の水準にあり、2025年初来ではすでに+242%という驚異的な上昇を記録している。天然ガスもまた異例の値動きを示しており、わずか4取引日で3.02ドルから5.65ドルまで上昇し、+82%の上昇となった(現在は4.69ドル付近まで調整している)。
これらのコモディティの上昇要因はそれぞれ異なる。天然ガスでは季節性と気象条件が大きな役割を果たしている。銀については、11月に米国が同金属を戦略的価値の高いコモディティに指定したことを受け、中国による輸出規制の可能性も市場で意識されている。
金は伝統的に米ドルやインフレとの関係で語られることが多いが、現在の環境では、これらの要因は決定的とは言えない。実際、金と米ドルの直接的な相関を論じるのは必ずしも正確ではなく、長期的には金は実質金利と強い逆相関(約85%)を示してきた。しかし、その関係性もここ数年で崩れている。参考までに、現在の10年実質金利は1.94%で、やや上昇基調にある。一方、インフレは主要経済圏全体で明確に減速している。
結果として、中心的な要因として浮上しているのは中央銀行である。少なくとも2022年以降に始まった大規模な金購入と、歴史的に外貨準備の大部分を占めてきた米国債からの分散が、今回の上昇の主因と見られ、そこに一定の市場の熱狂が加わっている。
テクニカル分析
直近の上昇局面は2025年12月31日の4,277ドルを起点に始まり、過去20日間で金価格は約700ドル上昇している。当然ながら、テクニカル指標は強気を示しており、RSIは明確に買われ過ぎの領域に入っている。
ボラティリティが高い局面では、変動性を把握する有効な手段としてボリンジャーバンドを注視している。現在、バンドは大きく拡大している一方で、価格は上側バンドを上回って推移している。この組み合わせは、一般的に一時的な足踏みを示唆し、調整、あるいは小規模な反転の前兆となることが多い。
価格が推移している上昇チャネルを踏まえると、心理的節目でもある5,000ドル付近が短期的な目標水準となる可能性が高い。さらに、5,090ドル近辺への上値拡大も想定される。いずれにせよ、別のボラティリティ指標であるATRは、現在、日中の想定値幅が約2%、すなわち93.63ドルであることを示しており、この点を常に意識しておく必要がある。