ビットコイン価格は6万7,000ドル付近で推移、FRB政策の不透明感とCPI発表を注視
ビットコインは木曜日のアジア時間に67,000ドル付近でほぼ横ばいで推移しました。予想を上回る米雇用統計を受け、市場では米国の金融政策見通しが改めて意識されています。
世界最大の暗号資産(仮想通貨)であるビットコインは約67,100ドルと小幅に上昇しましたが、心理的節目である70,000ドルを明確に上抜けることはできませんでした。市場流動性がやや低下していることもあり、値動きは限定的となっています。
今月初めには60,000ドル付近まで急落した後に反発しましたが、その後は上昇モメンタムを取り戻せずにいます。主要水準を突破できない状況は、マクロ経済環境に対する投資家の慎重姿勢を示しています。
米雇用統計が予想上振れ、利下げ観測は後退
水曜日に発表された米国の**非農業部門雇用者数(NFP)**は市場予想を上回り、労働市場の底堅さを改めて示しました。失業率は数カ月ぶりの低水準付近を維持し、賃金上昇率も堅調に推移しています。
これを受けて、市場では**米連邦準備制度理事会(FRB)**が利下げを急がないとの見方が強まりました。短期的な利下げ期待は後退し、利下げ開始は年央以降との見方が優勢となっています。
金利が「高止まり」するとの観測は、暗号資産のようなリスク資産にとって逆風となりやすく、資金流入を抑制する要因となります。
投資家は今後発表される新規失業保険申請件数や、金曜日の**米消費者物価指数(CPI)**に注目しています。インフレ動向はFRBの政策判断を左右する重要な材料となる見通しです。
ビットコインが70,000ドルを突破できない状況は、依然としてリスク選好が限定的であることを示し、相場は当面レンジ内での推移が続く可能性があります。
BlockFillsが出金を停止、市場不安が影響
一方、暗号資産流動性プロバイダーのBlockFillsが、市場の混乱を背景に顧客の出金を停止したと複数のメディアが報じました。
報道によると、先週から出金停止措置が実施され、厳しい市場環境下で顧客資産の保護とプラットフォームの流動性回復を図る目的とされています。ただし、一定の条件下で現物およびデリバティブ取引は継続可能とされています。
BlockFillsは2,000社以上の機関投資家を顧客に持ち、2025年には600億ドル超の取引高を処理したと報じられています。今回の措置は、過去の市場下落局面で見られた同様の対応を想起させる動きです。
アルトコインは小幅高、方向感に乏しい展開
ビットコインがレンジ相場となる中、主要アルトコインは小幅に上昇しました。
- イーサリアム(ETH)は1.1%上昇し約1,973ドル
- XRPは1.6%上昇し1.38ドル
- **ソラナ(SOL)**はほぼ横ばい
- **カルダノ(ADA)とポリゴン(MATIC)**はそれぞれ約2.5%上昇
- **ドージコイン(DOGE)**は2.2%上昇
暗号資産市場全体としては、重要なインフレ指標の発表を前に様子見姿勢が強まっており、次の方向性を見極める局面が続いています。