米ドル指数(DXY)、97付近で推移 FRB利下げ観測が強まる

米ドル指数(DXY)はアジア時間に97.00付近で安定した動きを見せました。米国の**プレジデンツ・デー(大統領の日)および中国本土の春節(旧正月)**による休場で市場参加者が減少し、流動性が低下したことから、為替市場の値動きは限定的となりました。

主要6通貨に対する米ドルのパフォーマンスを示すDXYは、前日の小幅な下落を回復したものの、取引量の減少により明確な方向感は見られませんでした。

インフレ鈍化で利下げ期待が高まる

最新の米インフレ指標は、市場における**米連邦準備制度理事会(FRB)**の利下げ観測を強めました。

  • 1月の消費者物価指数(CPI)は前年比2.4%上昇となり、12月の**2.7%から減速、市場予想の2.5%**も下回りました。
  • 前月比では0.2%上昇と、前回の**0.3%**および市場予想を下回りました。

インフレの減速を受け、市場ではFRBが年後半に金融緩和へ転じるとの見方が強まっています。

CMEフェドウォッチツールによると、3月会合で政策金利が据え置かれる確率は約90%と見込まれています。一方で、年内に0.25%(25ベーシスポイント)の利下げが2回実施されるとの織り込みが進んでおり、最初の利下げは6月との予想が優勢です。

堅調な労働市場が慎重姿勢を支える

インフレが鈍化する一方で、米労働市場は依然として底堅さを示しています。最新の**非農業部門雇用者数(NFP)**は1年以上で最大の増加となり、失業率も予想外に低下しました。これは経済が安定的に推移していることを示唆しています。

シカゴ連銀総裁のオースタン・グールズビー氏は、最新のCPI報告について「前向きな要素と懸念材料が混在している」と指摘しました。特にサービス分野のインフレが依然として高止まりしている点を課題として挙げています。

また、1月の堅調な雇用統計は労働市場が安定していることを示しており、大幅な悪化は見られないと述べました。ただし、インフレがさらに鈍化すれば、追加的な利下げ余地はあるとの見解も示しています。

ドルの見通し

短期的には、**米ドル指数(DXY)**はレンジ内での推移が続く可能性があります。投資家は今後の経済指標やFRBの政策動向を注視しています。インフレの落ち着きと堅調な雇用環境のバランスを踏まえ、FRBは慎重な判断を迫られる状況です。

現時点では、DXYが97.00付近で安定していることは、市場が次の方向性を見極めようと様子見姿勢を強めていることを示しています。