XRP急騰の中でビットコインは9万5,000ドルの節目に接近

デジタル資産市場は2026年度を力強い強気モメンタムでスタートさせた。ビットコイン(BTC)は1か月以上で最大となる日次上昇率を記録し、アルトコイン市場ではXRPの急騰を中心に大幅な価格回復が見られ、重要なテクニカルレジスタンスを突破した。

ビットコイン、重要な9万5,000ドル水準に迫る

ビットコインは3%以上上昇し、一時9万4,400ドルまで到達した。これは2025年11月中旬以来の高値であり、心理的節目である9万5,000ドルまであと一歩の水準にある。この価格帯は、機関投資家の間で10万ドルへの持続的な上昇に向けた重要な分岐点と見なされている。

今回の上昇は、市場構造の変化を背景としている。データによれば、長期保有者がBTCをコールドウォレットへ移し続けていることで、流通市場で取引される供給量が縮小している。この「供給ショック」とも言える状況に加え、2026年にかけての金利環境が暗号資産にとって追い風になるとの期待が、2025年に約6%下落した後の回復を支えるファンダメンタルズとなっている。

XRPがアルトコイン市場の上昇を主導

ビットコインが注目を集める一方で、市場全体の上昇をけん引したのはXRPだった。夜間のレジスタンスを明確に上抜けた後、XRPは約9%急騰し、2.32ドル前後まで上昇。これは前年秋以来の最も力強いパフォーマンスとなった。

この上昇は大きな取引高を伴っており、年初のポートフォリオ再調整の中で、機関投資家が再び大型アルトコインに関心を示していることを示唆している。

暗号資産とAIインフラが交差する株式市場

強気ムードは株式市場にも波及し、特にデジタル資産インフラとの関係が深い企業が上昇した。

  • マイクロストラテジー(MSTR)とロビンフッド(HOOD)
    それぞれ5%、6%上昇し、暗号資産関連株全体の回復を反映。
  • コインベース(COIN)
    ゴールドマン・サックスが同日、投資判断を「買い」に引き上げたことを受け、株価は約9%上昇。
  • ハット8(HUT)
    AI向けデータインフラへの戦略転換で注目される同社は15%上昇し、1株あたり約60ドルに迫った。アナリストは、2021年の株式分割調整後の最高値である76ドルが長期投資家の主要ターゲットになると指摘している。

暗号資産の上昇は米国株式市場の堅調さとも重なり、ダウ平均株価は1.4%上昇した。同時に、貴金属も上昇基調を維持し、銀は7%高、金は3%上昇した。これは、投資家が2026年初頭において、リスク資産への投資とインフレヘッジを組み合わせた分散戦略を維持していることを示している。