インフレ圧力の高まりを受け、RBAは2月の利上げを示唆
オーストラリア準備銀行(RBA)は、インフレの加速を背景に、2月の金融政策会合で政策金利を25ベーシスポイント引き上げ、3.85%とする見通しが広く見込まれている。実現すれば、2年以上ぶりの利上げとなる。
決定は火曜日の03:30(GMT)に発表され、同時に金融政策声明(MPS)および最新の四半期経済見通しが公表される。その後、ミシェル・ブロック総裁が**04:30(GMT)**に記者会見を行い、今後の金融政策の方向性について重要な示唆を示すとみられる。
金融市場では、RBAが本格的な引き締め局面に入るかどうかを見極めようとする中、豪ドル(AUD)のボラティリティ拡大に警戒感が高まっている。
RBA、世界的な金融緩和トレンドに逆行へ
2月の利上げが実施されれば、RBAは世界的に進む金融緩和の流れとは一線を画すことになり、オーストラリアが直面するインフレ圧力の強さを浮き彫りにする。
ブロック総裁は中銀の姿勢を明確にしている。12月会合後の会見で、インフレが鈍化しない場合には断固として対応する考えを示し、持続的な物価上昇圧力は2月の理事会で検討されると強調した。
最近発表されたインフレ指標も、利上げ観測を後押ししている。**オーストラリア統計局(ABS)**によると、**12月の月次消費者物価指数(CPI)は3.8%**と、11月の3.4%から上昇し、市場予想の3.6%を上回った。
コアインフレも依然として高止まりしている。RBAが重視するトリム平均CPIは、第4四半期に前期比0.9%上昇し、予想の0.8%を上回った。
市場と銀行、利上げ予想で一致
インフレ指標が予想を上回ったことを受け、ロイターによれば、金融市場は2月の利上げ確率を**73%**まで引き上げ、従来の約60%から上昇した。
オーストラリアの主要銀行も見通しを修正している。ANZ、ウエストパック、コモンウェルス銀行、NABはいずれも、RBAが2月に25ベーシスポイントの利上げを実施すると予想している。
労働市場のデータもタカ派的な見方を裏付けている。12月の失業率は予想外に4.1%へ低下し、5月以来の低水準となったほか、雇用者数は6万5,200人増と、11月の大幅減少から反転した。
RBAの決定がAUD/USDに与える影響
AUD/USDは、RBAの発表を前に上下双方のリスクにさらされており、相場の方向性はブロック総裁の発言内容と最新の経済見通しに大きく左右される見通しだ。
追加利上げの可能性を示唆するタカ派的なメッセージが示されれば、豪ドルは再び上昇基調を強める可能性がある。一方、今回の利上げを一時的な調整と位置づけ、今後の引き締めに慎重な姿勢が示されれば、豪ドルには下押し圧力がかかるだろう。
現在、AUD/USDは心理的節目の0.7000を下回って推移しており、3年ぶり高値の0.7094からの調整局面にある。14日間RSIは過熱感のある水準から低下したものの、60近辺を維持しており、中期的な上昇バイアスは依然として残っている。
タカ派的な結果となれば、相場は0.7050付近への反発が見込まれ、上値の抵抗は0.7094および0.7158が意識される。一方、ハト派的なサプライズとなった場合は、0.6900、続いて0.6850への下落余地が広がり、0.6800が重要なサポート水準として注目される。