EUR/USD、米国NFP発表を控え1.1900超で推移
EUR/USDは水曜日の欧州序盤取引で上昇基調を維持し、1.1915付近まで値を伸ばしました。米ドルが全般的に軟化する中、市場は注目の**米国1月非農業部門雇用者数(NFP)**の発表を控え、慎重な姿勢を強めています。この雇用統計は、今後の米連邦準備制度理事会(FRB)の金融政策の方向性を占う重要な材料となります。
米小売売上高の弱さがドルを圧迫
最新の米経済指標はドルの重しとなりました。米商務省によると、12月の小売売上高は前月比で横ばいの7,350億ドルとなり、11月の0.6%増から減速しました。市場予想の0.4%増も下回る結果となりました。
前年比では2.4%増と、前回の3.3%増から伸びが鈍化。個人消費の勢いがやや後退していることが示され、ドル売り圧力が強まりました。
FRBは慎重姿勢を維持
FRB当局者は引き続き慎重な姿勢を示しています。クリーブランド連銀のベス・ハマック総裁は、経済指標を見極めるため金利を長期間据え置く可能性に言及しました。また、ダラス連銀のローリー・ローガン総裁は、インフレの鈍化に期待を示しつつも、追加利下げには労働市場の「明確な弱さ」が必要だと述べました。
これらの発言から、FRBは急いで政策変更を行う考えはなく、今回の雇用統計が今後の相場の方向性を左右する可能性が高いとみられます。
注目は1月の非農業部門雇用者数(NFP)
市場予想では、1月の米国非農業部門雇用者数は約7万人増と見込まれています。失業率は**4.4%**で横ばいが予想されています。
雇用が予想を上回る結果となればドル買いが強まり、EUR/USDの上昇が抑えられる可能性があります。一方で、弱い結果となればFRBの緩和的スタンスへの期待が高まり、ドル安が進む展開も考えられます。
ECBはデータ重視の姿勢を継続
一方、欧州では欧州中央銀行(ECB)が政策金利を2.0%に据え置き、これで5会合連続の現状維持となりました。ECBのクリスティーヌ・ラガルド総裁は、今後も「データ次第」「会合ごと」の判断を行うと強調し、特定の金利経路を事前に約束しない姿勢を示しました。
ロイター調査によると、約85%のエコノミストが2026年を通じてECBが金利を据え置くと予想しています。この安定した政策見通しがユーロを一定程度支えています。
テクニカル見通し
EUR/USDは心理的節目である1.1900を上回って推移しており、短期的なモメンタムは依然として堅調です。ただし、雇用統計の発表後はボラティリティの急拡大が予想されます。
投資家は雇用者数だけでなく、賃金動向などの詳細にも注目する必要があります。結果次第では、ユーロがさらに上値を試す展開となるか、ドル反発によって押し戻されるかが決まるでしょう。