中東戦争で金は5,000ドル付近
金価格は月曜日のアジア取引で5,000ドル付近を維持しました。これは一時的に4,970ドル付近の月間安値まで下落した後の動きです。中東の地政学的緊張が続く中、金は再び上昇の勢いを取り戻そうとしています。米国、イスラエル、イランを巡る紛争に関するニュースは、米ドルと安全資産への需要に影響を与え、金価格にも直接的な影響を与えています。
戦争の動向
市場参加者は、米国・イスラエルとイランの間で続く紛争の動向を注視しています。地政学的な不安定さは通常、投資家が市場の変動リスクを回避するために金を購入する動きを強める要因となります。しかし、政治指導者からの相反する発言により、今後の見通しには不確実性が残っています。
米国大統領 ドナルド・トランプ 政権の当局者は、イランを巡る紛争が数週間以内、あるいはそれより早く終わる可能性があると述べました。一方、イスラエル軍は軍事作戦が少なくともさらに3週間続く可能性があると表明しており、短期的には状況が依然として不安定であることを示しています。
原油とインフレ
週末には、米軍がイランの主要な石油輸出拠点であるハルグ島の複数の軍事施設を攻撃したと報じられました。これに対しイランは、この地域の米国関連の石油施設に対して報復する可能性があると警告しました。
通常、地政学的緊張は金価格を押し上げる要因になりますが、原油価格の上昇は新たなインフレ懸念を引き起こしています。エネルギー価格の上昇はインフレを長引かせる可能性があり、その結果、特に米連邦準備制度(FRB)が利下げを遅らせる可能性があります。この状況は、利回りを生まない資産である金にとっては一般的にマイナス要因となります。
中央銀行
地政学的リスクに加えて、投資家は今週予定されている主要な金融政策の発表にも注目しています。米連邦準備制度(Fed)、オーストラリア準備銀行(RBA)、日本銀行(BoJ)、欧州中央銀行(ECB)、そしてイングランド銀行(BoE)がそれぞれ金利決定を発表する予定です。
市場では、これらの中央銀行の多くが金利を据え置くと予想されています。ただし、オーストラリア準備銀行(RBA)は、依然として高いインフレ圧力を背景に追加利上げを実施する可能性が高いとみられています。これらの政策決定は世界の金融市場に影響を与え、金価格の今後の方向性を左右する可能性があります。