EUR/USDは1.1500付近で停滞
EUR/USDは月曜日のアジア時間において、1.1500の水準をわずかに上回る水準で慎重な取引となっています。直前には1週間ぶりの安値を一時的に記録しました。小幅な反発は見られるものの、世界的な不確実性が引き続き米ドルを支えており、上昇モメンタムは弱いままです。
地政学的緊張の高まりにより、市場はリスク回避姿勢を維持しており、投資家は安全資産へと資金を移しています。この流れがドルを支え、EUR/USDの回復を抑制し、さらなる下落リスクを高めています。
弱いモメンタムのシグナル
テクニカルの観点では、EUR/USDは緩やかな弱気圧力を示しています。20期間、50期間、100期間の単純移動平均線といった主要な短期指標を下回って推移しており、上昇の勢いが不足していることを示しています。
また、価格はボリンジャーバンドの下半分に位置しており、相対力指数(RSI)は40付近へと低下しています。これは弱気モメンタムが強まりつつあることを示唆していますが、まだ売られ過ぎの水準には達していません。
重要なサポートは1.1500で、心理的かつテクニカル的に重要な水準です。この水準を下抜けると、次の下値目標である1.1400付近が視野に入ります。上値では、1.1550付近にレジスタンスがあり、その上には1.1630および1.1670といったより強い抵抗帯が控えています。
地政学リスクが市場の緊張を維持
ファンダメンタルズの面では、一時的に外交進展の兆しが見られるものの、市場センチメントは依然として慎重です。米国のドナルド・トランプ大統領は最近、イランのエネルギーインフラへの攻撃計画を延期すると述べ、ワシントンとテヘランの間で協議が継続していることを理由に挙げました。
しかし、投資家は持続的な緊張緩和に対してあまり信頼を示していません。株式市場は不安定な動きを見せており、米ドル指数も100付近で堅調に推移していることから、リスク回避姿勢が続いていることがうかがえます。
下落リスクは依然として継続
主要な経済指標が材料として不足している中、今後の市場の方向性は地政学的な動向に大きく左右される見通しです。特に中東情勢を巡る不確実性が続く限り、米ドルへの需要は引き続き強まる可能性があります。
その結果、EUR/USDは短期的に圧力を受け続ける可能性があり、センチメントがリスク選好に転じない限り、反発局面では強いレジスタンスに直面することが予想されます。