EURJPYが185.00を突破、円安が進行

EUR/JPYは185.00を上抜け、木曜日の欧州序盤には185.20付近で推移しました。日本円(JPY)は引き続き下押し圧力を受けており、市場ではユーロ(EUR)優位の流れが強まっています。その背景には、日本の財政政策への懸念と、欧州中央銀行のよりタカ派的なスタンスがあります。

財政拡張懸念で円に下押し圧力

日本では政府支出拡大の可能性に対する警戒感が高まり、円の魅力が低下しています。財政拡張への期待が短期的に通貨の重しとなっています。

Reutersの報道によると、中東情勢の緊張も市場心理に影響を与えています。米国とイランの間の脆弱な停戦は不透明な状況にあり、イスラエルとヒズボラの衝突も続いています。こうした長期化する不安定要因が、各国で財政拡張政策への思惑を強め、円安圧力につながっています。

松井証券のアナリストであるSho Suzuki氏は、地政学リスクの長期化が財政政策の拡張観測を強め、それが円の弱さにつながっていると指摘しています。

日銀の利上げ観測が下支え要因に

一方で、日本銀行による金融引き締めの可能性は、円の下支え要因となる可能性があります。市場では4月会合での利上げが意識されています。

Tomohisa Fujikiは、この政策変更の確率を最大70%と見ています。実現すれば、円安の進行を抑え、EUR/JPYの上昇にブレーキがかかる可能性があります。

ECBのタカ派姿勢がユーロを押し上げ

欧州側では、ECBの引き締め姿勢がユーロを支えています。Pierre WunschやDimitar Radevは、インフレ圧力が続く場合、追加利上げの可能性があると示唆しています。

4月の利上げは議論が続いているものの、多くの関係者は6月の実施を有力視しています。この見通しがユーロを支え、EUR/JPYの上昇基調を維持しています。

注目される経済指標

投資家はドイツの2月鉱工業生産の発表にも注目しています。強い結果となればユーロのさらなる上昇要因となり、弱い場合は短期的な変動を招く可能性があります。

見通し
財政拡張懸念による円安と、ECBの引き締め姿勢を背景に、EUR/JPYは上昇バイアスを維持する可能性があります。ただし、今後の中央銀行の政策決定や地政学的動向が引き続き重要な材料となります。