タイトル: 2月27日のウォール街はまちまち、S&P500は主要レンジ維持に苦戦

**2026年2月27日(金)**の米国株式市場はまちまちの結果となり、投資家は人工知能(AI)関連投資の見通しや市場内のセクターローテーションを慎重に見極めた。

主要株価指数の一つである S&P 500 は約0.54%下落したものの、取引中の安値からは回復した。一方、ハイテク株中心の Nasdaq Composite はテクノロジー株の弱さにより約1.18%下落した。対照的に、 Dow Jones Industrial Average は0.03%とわずかに上昇した。

2月27日のウォール街は指数ごとに方向感分かれる

米国株はセクターごとに明暗が分かれ、投資家は一部のハイテク銘柄から資金を引き上げ、金融株や景気敏感株へ資金を移した。

主要指数が下落する一方、市場全体の値動きは比較的底堅く、金融セクターが約1.3%上昇して上昇を主導した。これに続き、資本財や不動産関連株も上昇した。

また、小型株指数である Russell 2000 は約0.58%上昇し、国内経済に依存度の高い企業が比較的堅調であることを示した。

S&P500は6,800〜7,000の重要レンジ付近で推移

市場アナリストによると、S&P500は現在 6,800〜7,000ポイントの短期的なレンジ内で推移しており、この水準は今後の方向性を占う重要なポイントとされている。

取引中、指数は一時1%以上下落したが、その後買い戻しが入り、引けにかけて下げ幅を縮小した。これは、低い価格帯で買い需要が依然として存在することを示している。

AI投資の持続性に疑問、テクノロジー株が下落

この日の市場で最も弱かったのはテクノロジーセクターで、約 1.8%下落した。

背景には、AIインフラへの巨額投資が今後も持続するのかという懸念がある。特に半導体関連株が下落し、ナスダック指数の重しとなった。

一方でソフトウェア関連銘柄は比較的底堅く、テクノロジーセクター内部での資金移動が進んでいる可能性が示唆された。

米住宅ローン金利、2022年以来初めて6%を下回る

この日、米住宅市場から重要なマクロ経済ニュースもあった。

30年固定住宅ローン金利の平均は **5.98%**まで低下し、2022年9月以来初めて6%を下回った。これは米国債利回りの低下が背景にある。

借入コストの低下は、これまで高金利で抑えられていた住宅需要の回復につながる可能性がある。

商品市場と暗号資産

商品市場では金価格が約0.6%上昇した一方、原油価格は小幅な値動きとなった。

暗号資産市場では Bitcoin が約2.5%下落し約6万7,400ドル付近まで低下した。また Ethereum も2%以上下落した。

同時に、市場の不安心理を示す VIX 指数は約4%上昇し、投資家の警戒感が高まっていることを示した。

今後の市場見通し

年初の強い上昇の後、ウォール街は現在調整・持ち合い局面に入っている可能性がある。

投資家は今後、経済指標、中央銀行の金融政策、そしてAI関連投資の動向を注視する見通しだ。S&P500が現在のレンジを維持できれば、2026年中に再び過去最高値更新を試す可能性もあるとアナリストは指摘している。