ナスダック、3か月目に入るもみ合い局面を継続
日を追うごとに、今後数か月の焦点は、産業・防衛関連セクターの企業へと一段と移りつつあるように見受けられる。これらは、投資家が近い将来、理解を深める必要がある銘柄群となる可能性が高い。直近では1月7日(水)、トランプ氏が2027会計年度の連邦予算として1兆5,000億ドルを提案しており、これはすでに例外的な規模である2026年度予算(9,010億ドル)と比較しても50%以上の増加を意味する。地政学的な含意にとどまらず、この財政拡張は、米国内市場を下支えする意図が明確である。一方で、AI主導の成長エンジンに対する市場の熱意は、一定の前向きな進展が見られるにもかかわらず、疲労の兆しを見せており、投資対象となる銘柄間での選別と分化が進み始めている。
それでも年初からは、いくつかの「二次的」銘柄が力強いパフォーマンスを示している。ウエスタン・デジタルからのスピンオフ後に23%上昇したサンディスク(SNDK)、中国のテクノロジー企業であるバイドゥ(BIDU、+20.4%)、そしてよりシステム上重要な銘柄としては、NVIDIAのチップ内でデータ転送に使用されるVRAMの主要生産者であるマイクロン(MU、+10.7%)が挙げられる。一方で、大型株の一部は軟調に推移している。特にアップル(AAPL、-4.72%)は、明確なリリース時期が示されていないSiriの新バージョン開発で後れを取っていると受け止められている。AMDは3%下落し、パランティアは11.1%下落、AI相場の象徴であるNVIDIAでさえ、-0.78%と概ね横ばいにとどまっている。
この結果、ナスダック(US100)は、S&P500(US500)およびダウ工業株30種平均(US30)を下回るパフォーマンスとなっており、明確な方向感を見いだせないまま、25,000〜26,000のレンジ内で高値圏の横ばい推移が続いている。
テクニカル分析
テクニカル面から見ると、今回のチャートは昨日分析したEUR/JPYと比べ、構造がやや不明瞭である。トレンド自体は確認できるものの、複数のフェイクブレイク(偽のブレイクアウト)が発生しており、全体構造の明確さを損なっている。この点は、テクニカル分析において、特定のパターンを比較的一貫して「尊重」する金融商品(例えば債券先物や為替)と、そうでない商品(特に小型株や、農産物などの二次的商品市場)が存在することを示す好例である。
US100に話を戻すと、10月以降、三角保ち合い(フラッグと呼ぶ向きもある)の形状が形成されつつあり、その収束の仕方が次の方向性が上昇か下落かを左右することになる。このパターンは成熟段階に近づいており、上限と下限の幅は縮小を続け、当社チャートでは1月第4週(1月23日)に完全に収束すると見込まれている。現時点でのレンジは、上値が25,600、下値が25,050と定義される。現在の指数水準は25,515であり、三角形の上限に近い位置にあることから、ロングポジションのリスク・リワードは相対的に限定的で、むしろショートサイドの方がやや有利なセットアップといえる。
追加で注視すべき主要テクニカル水準としては、上値では25,835(+1.25%)、下値では24,625(-3.48%)が挙げられる。
もっとも、現在の市場環境においては、他の多くの金融商品と同様、引き続き慎重さと忍耐が求められる。米国テクノロジー市場は非常に好調な年を経ており、高水準で取引されていることから、一定期間の調整局面を必要としている可能性がある。この停滞が上昇トレンドの継続につながるのか、それとも次の上昇に先立つ調整局面となるのかは、今後数週間の動きによって明らかになるだろう。