アジア市場、AI懸念と関税不透明感で下落
アジア株式市場は火曜日、前日のウォール街急落を受けて下落しました。投資家心理は、米国大統領Donald Trumpの関税政策を巡る不透明感や地政学的緊張の高まりにより圧迫されています。
日本を除くMSCIアジア太平洋指数は、6営業日続いた上昇後に0.2%下落し、韓国株が下げを主導しました。
日経平均は上昇、流動性が回復
日本と中国は祝日明けで取引を再開し、地域市場の流動性が改善しました。Nikkei 225は0.7%上昇。一方、S&P 500の先物は0.1%高となりました。
為替市場では、ドルは対円で0.1%上昇し154.77円。オフショア人民元は1ドル=6.889元で横ばいでした。
AIを巡る懸念でウォール街が下落
前日の取引で、S&P 500は1%下落し、前週の上昇分をほぼ失いました。ハイテク株中心のNasdaq Compositeも1.1%下落。人工知能(AI)がソフトウェア企業や他業界に与える影響への懸念が広がりました。
市場の不安心理を示すCBOE Volatility Index(VIX)は21.01まで上昇し、リスク回避姿勢の強まりを示しました。
貿易政策の不透明感が重し
米国最高裁が緊急関税を無効としたことを受け、関税政策の先行きに対する不透明感が高まりました。その後、トランプ氏は別の法的枠組みに基づき新たな関税を課す可能性を示唆し、市場の混乱が続いています。
FRBの見通しと米国債利回り
フェデラルファンド(FF)金利先物は、3月18日の次回会合で米連邦準備制度理事会(FRB)が政策金利を据え置く確率を95.5%と織り込んでいます。米10年債利回りは4.029%へ小幅上昇しました。
商品市場と暗号資産
WTI原油は0.1%安の1バレル=66.23ドル。米国とイランの緊張が続く中で、慎重な動きとなりました。安全資産とされる金は0.3%上昇し5,244.96ドル、銀は0.1%下落しました。
暗号資産市場では、ビットコインが0.4%上昇し64,832.48ドル、イーサリアムは0.1%下落し1,861.22ドルとなりました。
今後の見通し
日本と中国の取引再開で流動性は改善しましたが、AI関連銘柄への懸念、関税政策の不透明感、地政学リスクが引き続き市場の重しとなっています。投資家は今後の金融政策や貿易政策の動向を見極めながら、慎重な姿勢を維持するとみられます。