ECBとBOEの決定を前にEUR/GBPは下落

水曜日の欧州序盤、EUR/GBPは弱含みとなり、0.8635付近まで下落して4日間続いた上昇を止めた。市場では、木曜日に予定されている欧州中央銀行(ECB)とイングランド銀行(BoE)の金融政策決定を前に、様子見ムードが強まっている。

市場の焦点はECBの政策シグナルへ

ECBは政策金利である預金ファシリティ金利を2.00%で据え置くと広く予想されている。ただし、市場の関心は金利決定そのものよりも、その後の記者会見や今後の政策見通しに向けられている。

ECB当局者がタカ派的な姿勢を示し、今後の利上げの可能性を示唆すれば、短期的にユーロはポンドに対して上昇する可能性がある。現在、市場では7月までの利上げが完全に織り込まれており、さらに年内に追加利上げが行われる確率も約55%と見られている。一方で、多くのエコノミストは依然として当面は金利据え置きが続くとの見方を維持している。

インフレ不透明感の中でBoEも据え置き予想

英国では、BoEが3月会合で政策金利を3.75%に据え置く見通しとなっている。政策当局は、エネルギー価格の上昇によるショックがインフレやインフレ期待にどの程度影響を及ぼすかを引き続き見極めている。

アナリストによれば、このエネルギー価格ショックの規模と持続性が、今後のBoEの政策対応を左右する重要な要因となる。こうした中、バンク・オブ・アメリカのエコノミストは、従来予想より後ろ倒しとなる6月と9月に利下げが実施されると見込んでいる。

英国の雇用指標にも注目

BoEの決定に加え、英国の雇用データも重要な材料となる。ILO基準の失業率は、12月の5.2%から1月は5.3%へと上昇する見通しだ。

もし労働市場の底堅さが確認されれば、短期的にポンドを下支えする可能性がある。一方で、弱い結果となれば利下げ期待が強まり、ポンドにさらなる下押し圧力がかかるだろう。

EUR/GBPの短期見通し

両中銀がいずれも金利を据え置くと予想される中、EUR/GBPの短期的な方向性は、政策シグナルや経済指標の結果に大きく左右される見込みだ。現時点では、重要イベントを前に市場参加者が慎重姿勢を取っていることから、同通貨ペアはやや上値の重い展開となっている。